一月一善

一月一記事を目標にSAPに関することを書きます!※このBlogは個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません

SAP Analytics Cloudの資格について

今月は「SAPなんでもLT祭 ~若手編~」について書こうかなぁ、と昨日まで思ってたのですが、
そう言えばSACの資格の件書いてないやと気づき、気分が乗ったので今月はこのタイトルで書きたいと思います。

若手LT祭は、出張中の新幹線で下書き書ければ来週公開かな?

というわけで、SACの資格なんですけど、私がSACに触れた約1年前には存在しておらず、
半年くらい前にも調べなおしたんですが、その時点でもなかったはずです。

SAP社からのAllianceMailを見ていつの間にかできているのに気づきました。
g/training.sap.com


もちろん、試験問題は全部英語、スコアカット68%ということでおおよそ7割取れればいいわけですが、
サンプル問題を見た感じ、問題文の意味が分かれば、なんとか受かるかなぁという印象。

とりあえず、3月末までに1回受験しようと思い、あらためて英語でSACのことを理解しなおしてみようと思います。
というわけで、以下をささっと見てみようと思います。

・openSAP
open.sap.com


→コースは「Authentication and Data Connectivity」なので環境構築面のことがメインと思いますが、
 先ほどUnit1だけ見ただけでも、PJに入る前にきちんと理解すべきだなぁ、と感じました。

・Guided Playlists
www.sapanalytics.cloud


→こっちは網羅・体系的にSACの紹介をしている(気がする)。
 存在は前から知ってたんですが、英語だったので遠ざけてました。
 頑張って目を通そうかなと思います。

では、今月はこれにて。

初心忘るべからず

今回の記事は本当は1/1に書き上げようと思っていたんですが、冬期休暇という甘美な誘惑に負けました。
というわけで、こういう宣言をしてこの記事を書きあげようと思いました。



で、今回の記事の内容ですが、2020年一発目なので今までとこれからのキャリアについて少し考えてみようと思います。(同時に「20代で転職3回して現在4社目です。」って話をすると不思議な顔されるのでBlogに書いておこうと)
今回の記事は、以下の2部構成で書こうと思います。

1.今までのキャリア
2.現在、これからのキャリア

1.今までのキャリア

  • A社 (2012/04~2014/06)
    • 20~30名、3次請けくらい
    • SES、某製造業のSAP会計保守
    • 経済学部卒なので、IT知識も大してなく、会計の知識もほぼないに等しい。
    • ゴリゴリのアドオンばかりだったのでABAPを解読する力はここで培われた。
    • 正直、仕事のモチベーションが低く早く帰ってゲームしたいとずっと思っていた。
  • 空白の3ヶ月(2014/07~2014/09)
    • SEとして生きていくのは無理だと感じ、とりあえず仕事を辞める。
    • 退職時は先のことは何も考えていない。一ヶ月ほど考えて、最初のPJメンバの顔が思い浮び「まだ若いしSAPで頑張ってみよう」と考え直す。
  • B社(2014/10-2017/12)
    • 会社概要・・・80~100名、SAPパートナー
    • SES(D社)、AMO(AMS)複数社の運用・保守支援
    • プロパー、PJメンバに恵まれ、SAP・会計業務知識を人並みに理解できるようになり、
    • 資格的にも能力的にもSAPコンサルと名乗れるようになった。(まだまだ最低限という感じですが。)
    • いい会社だったが、会社の転換期、自身もキャリアアップのために転職。
  • C社(2018/01-2018/04)
    • 会社概要・・・100~120名、某グループ関連会社
    • SI、販社システム刷新PJ
    • うまく言えないんですが、今までと違う雰囲気の会社に行きたかった。それが全然合わなかった、という感じで。。。今になってようやく言語化できるんですが、自分はチームや組織で仕事をして成長したい、という思いが実は強かった。良いとか悪いの話ではなく、この会社は組織としての将来性を感じなかったため、PJの切れ目で退職することを選びました。
  • D社(2018/05-)
    • 会社概要・・・10000名以上、某グループ子会社。
    • AMO(AMS)複数社の運用・保守支援。小中規模SI(法改正対応など)。SAC導入など。
    • 縁がありましてD社プロパーとなりました。今まで以上に我武者羅にPJに向き合いつつ、S4HC、SAPCP、SACなど最新製品・技術のキャッチアップと自分なりに頑張ってきました。また、プロパーになって組織としての課題や問題点に気づき始めました。(書きっぷり的にマイナスな表現になってますが、視野・視座が広がったのだと思います。)

あらためて振り返ってみると自分の成長を感じるとともに、まだまだ未熟な点があると気づきますね。

2.現在、これからのキャリア

ここからはまとまりのない文章になるかと思いますが、2018年度は様々な案件やトラブルが降りかかってきて、
立ち止まる時間もないほどだったんですが、2019年度になって立ち止まるくらいの時間があったので考えてみました。

「なんでオレこの会社入ったんだっけ!?」

確かにC社と合わず、D社は知り合いもいるし会社の雰囲気はわかるので、働きやすいだろうとは思っていました。

答えはありました。忙しくて忘れていただけです。


もちろん物理的に破壊しようというわけではありません。
SIerはオワコンと言われるようになって久しいですが、やはり大規模PJを回していくにはSIerは必要と思います。
人を右から左へ動かして人月商売する業務形態や技術を外注に頼り切るような文化は捨て去らなければならない、ぶっ壊さないといけないと思います。

まだ具体的に何をすればいいか、答えは出ないですが、試行錯誤しつつ自分のできることをやっていこうと思います。

ここからはもう少しパーソナルというか、一人のコンサル、SEとしての悩みです。
今はSACのPJを遂行、新規PJの受注、メンバの育成。。。とSACのビジネスを拡大するというミッションが一番になりますが、もともと色んなことをやりたがり(自分の悪いところでもありますが)なため将来SAC1本でやっていくかと言うとNoだと思っています。

考えているのは以下の2ケースです。

  • 会計コンサル(S/4)+SAC
    • S/4、会計業務知識を深め、SAC活用提案できるコンサルタント。個人としても会社(部署)としても「SAP会計コンサル」はバックボーン、モデルケースがあるのでイメージしやすい将来像です。
  • SAC+α(SAP Data Hub,Qualtricsなど)
    • SACと他製品を組み合わせたデータ分析系の人材。会社としてはデータ分析に特化した部署もあるが、自部署にはナレッジがないのでいばらの道。その分やりがいはある。

以前だったら両方やったるわ!と答えてたんでしょうが、時間は有限ですし優先度はつけてもいいかと思っています。
これに加えてビジネス、マネジメントスキルも強化していかないといけないですしね。

まぁやっぱり回答はないんですけどね。

というわけで今年も悩み、試行錯誤する一年になるかと思いますが、よろしくお願いいたします。

SAP Inside Track Tokyo2019に参加しました

ちょっと遅くなりましたが、SAP Inside Track Tokyo2019に参加しました。

開催概要:https://blogs.sap.com/2019/10/04/sap-inside-track-tokyo-2019-%E9%96%8B%E5%82%AC%E3%81%AE%E3%81%94%E6%A1%88%E5%86%85-sittokyo/

当日のTweet(togetter)
1日目:https://togetter.com/li/1435118
2日目:https://togetter.com/li/1435961
3日目:https://togetter.com/li/1436338

イベント報告:https://blogs.sap.com/2019/12/02/sap-inside-track-tokyo-2019-finished-a-great-success-recap-sittokyo/

ここから個人の感想

仕事の都合もあり、1日目と2日目の後半しか現地に行けないなかったのは残念でしたが、Techedの最新情報をfeedbackしていただいて非常に有意義でした。
やはり我が社は遅れてるなぁ、と実感しました。

また、去年のsitTokyoをきっかけに知り合ったchillSAPのメンバーが運営ということでとても感慨深かったです。(何もお手伝いできず、申し訳ない)

改善点というか思ったこと

1.質問タイム欲しかった
時間の都合とかもあると思うのですが、登壇者の方に質問する時間欲しかった…という半面、去年も手を挙げて質問してたの自分を含めて数名しかいなかったし、これで良かったのかも?とも感じました。(答えはないです)

2.Twitterもっと盛り上げたい
ジャパニーズトラディショナルカンパニーのおじさま方はやはりSNSに抵抗があるのかもうちょっと盛り上げたいなぁ、と思いました。
(去年に比べれば大分多いですが)
ちょっと平均年齢が高めなのかなぁ?と思いましたが、うちの若手を連れて行っても呟かないだろうなぁ、という気もします。(これも答えなしです)

去年からsitTokyoに参加させてもらっていますが、SAPジャパンの社員さんだけでなく各社の有志の方々からのfeedbackもあり手作り感もある素敵なイベントだと思います。(しかも無料で)

いじょう、sitTokyo2019の感想でした。

ここがダメだよSAC①

今月のBlogは「ここがダメだよSAC①」ということでSACのイケてないとこ、改善してほしいことを書きたいと思います。(①なのは多分この先も同様のタイトルを書くだろうと既に予感しているため…)


と言う訳でPJで直近ダメだなぁと思ったことを2点ほど紹介


1.合計(小計)機能が残念


FIコンサルなら皆さんご存知の得意先明細紹介などのALVなどをご想像いただければと思いますが、明細データなどを小計したいなんてことはよくあると思うのですが、これがSACだと本当に残念。


小計単位の列を指定し、「合計追加」の操作をすると自動的に小計行が追加されるのですが、


a.小計値が増幅される
b.小計の対象がおかしい
c.比率の計算が残念


というとこが残念です。


文字だけで伝えると分かりにくいかもしれませんが、もう少し具体的に説明します。(画面ショットを用意すればよかったのですが、MySAC環境でデータ用意するのが大変だったのでご容赦ください)


a.小計値が増幅される


ExcelのSUM関数を持った小計行が追加されるイメージですが、


SUM(A1,A2,A3)としたいのですが、
SUM(A1,A2,A3……A1,A2,A3)となって3〜5倍の値が出力される。
まぁこれは手でなおせるので、まだ良いです。


b.小計の対象がおかしい


得意先Aの明細を集計したいのに、得意先Bの値も集計対象となる。


謎です。


c.比率の計算が残念


これは得意先明細紹介を例にするとわかりにくいですね…


部門別のPLを管理する帳票を想像してみましょう。


売上高
A部門  500
B部門  1000
合計    1500


営業利益
A部門 150
B部門 250
合計   400


としたら営業利益率は、以下になると思いますが…


営業利益率
A部門 30%
B部門 25%
合計    26.6…%


SACは
営業利益率
A部門 30%
B部門 25%
合計   55%


とA,B部門それぞれの比率を加算しちゃうんですよね。まぁわからなくもないけど、ちょっと残念…


2.ディメンションのソート


以前の記事にも書いたと思うんですが、SACではディメンションというオブジェクトに勘定や組織を定義します。


PL管理帳票を作ってたんですが、
「あれ?何か思ってた順番(コード昇順)で並ばないぞ?」と思い少し試してみたんですが、「どうも登録順に並んでるようだな」ということがわかりました。


勘定コード増えたらどうするんですかね?
全部登録し直しですかね?
困りましたね(乾いた笑い)

 


という訳でSACのダメなところ記事にしましたが、細かいことをあげればまだまだあります。
早急に改善されることを望みます。


今月は以上です。


 

SACを本格的に触ってみて感じたこと

9月も終わろうとしていますが、ようやく今月のノルマ(月一更新)を。。。


Twitterなどでご報告の通り、SACの導入PJのにアサインされつつ、従来通り保守もやっております。
SAP界隈的にはTechedが盛り上がっていますが、個人的にはなんかモチベーション低下期です。
(仕事に不満があるとかいう話ではなく、プライベートな話です。)

というわけで今回は薄味ですが、SACを触っていて思ったことを。。。



もうちょっとーーーーーー、モデル上でーーーー、自由に計算をさせてくれーーーーー

以上。


ってなんのことやねん、ってなると思うんですけどSACでモデルを作るとき「A⇒a」に変換とか「売上総利益」-「販管費」=「営業利益」みたいなけいさんはできるんですけど、(厳密にはモデルというよりディメンションの話)
ディメンション間で変数作れればいいんだけどな~、という話。

なぜかストーリー上ではできるんだけど、変数へのIDが勝手に取られてソートが意図しない形になってしまう。。。

まぁまだまだ勉強中で、「実は〇〇するとうまくできるよ」ということもあると思いますが、試行錯誤で「できると思ったけど、できない」ということが多々あります。
その辺の見切りがつけられるようになれば、いいのですが。。。

なかなか文字だけでは伝わらないと思いますが、今月はこんな感じで。

SACとGoogleアカウントを繫いでディメンションを更新してみた

夏休みということでSACで何かしようと思いまして、色々やってたのですがまずは小ネタから。(本命の方は夏休み期間中にできるかわからないので9月に回します。)

某すみっこさんに習い、とりあえずSACと何かを繋ごうと思ったのですが、とりあえずトライアル環境でもできて、そこそこ実用的な内容かと思いこんなテーマとしました。(執筆時点で有料アカウント申し込み済みですが、まだSAP社の準備中のようです。)

まずはテスト用のディメンションを作ります。
ディメンションとは簡単に言えば、分析軸を定義するマスタのことです。
今回は簡単に会社と事業部だけの組織を定義してみました。
※ディメンションの作り方とか細かい説明は割愛します。

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しかし実際には何百場合によってはそれ以上の組織を持った会社も少なくないと思います。
組織変更なども考慮すると手でメンテナンスするのは大変です。
と言う訳で今回はGoogleスプレッドシートを使って組織を追加します。

あらかじめ「2100:C事業部」を追加したGoogleスプレッドシートを用意しておきます。

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ディメンションの編集画面から「データ管理」→「データソース」を選択。

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Googleドライブ」を指定して、Googleアカウントを指定します。

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※初回はSACとGoogleアカウントの接続が必要ですが、IDとパスワード入力程度なので割愛。

対象のファイルを選択するようポップアップが出てくるので、ファイルを指定し画面の指示に従い「次へ」

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ディメンションとインポートデータのヘッダが異なっていたりするとSAC上でマッピングが必要だったりしますが、今回はあらかじめスプレッドシートのヘッダをディメンションと合わせてあるのでそのまま「マッピングを終了」

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ディメンションの編集画面に戻ると「2100:C事業部」が追加されました。

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わーめでたしめでたし!!

なんですけど、、、勘のいい人は「組織変更って「追加」だけじゃなくて「削除」とか「変更」とか色々あると思うけど、どうするの?」って思いますよね。もちろん私も思ってます。

今後、色々検証します、、ということでまた次回。

教えてSAC(SAP Analytics Cloud)

先日行われた『SAPなんでもライトニングトーク祭』で諸々の事情で資料を公開できなかったため、当記事で補完したいと思います。


techplay.jp


Q1.SACってなんなの?

A1.SAP社の最新BIツールです!

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※出典:SAP(以下QA2,3の画像も同様です)

特徴としては従来のBI(分析)機能だけでなく、Planning(計画)、Predictive(予測)の機能を使えるというところです。

Q2.SACのデータ構成を教えて

A2.下図をご覧ください!

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SAC上にモデルを作成し、DB、Excel...と言ったデータソースからデータを取得します。
モデルを参照し、ページ、ストーリー、デジタルボードルームを作成します。
Excelでいえば、ページ=シート、ストーリー=ブックと理解しています。
デジタルボードルームはSAP NOWなどでも見たことがある方もいると思いますが、
複数のディスプレイを組み合わせて、複数のストーリーを同時に見ることができます。

Q3.データ接続について詳しく教えて

A3.2種類の接続方式があります!

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SACには以下の2種類のデータ接続方式があります。
※ちょっと上記の資料は古いかもしれません。

・データ取得(インポート接続)
 ⇒SAC上にデータを複製する方式です。ローカルファイルやConcurなどのCloud製品はこちらになります。
  手動もしくはジョブでのアップロードになります。
・オンラインアクセス(ライブデータ接続)
 ⇒名前の通り、リアルタイム(都度)のDBにアクセスします。基本的にHANA前提です。

Q4.SaaSなのにコーディングできるって本当!

A4.本当なんです!

19Y2Qのアップデートで「アナリティクスアプリケーション」がリリースできました、JavaScriptベースの独自言語でコーディングできます。
まだまだ自分は検証ができていない部分が多いですが、標準よりもリッチなレイアウトに拡張したりAPIを介して他のアプリとの連携ができるようです。

最後に

LTでの内容と若干異なる部分もあるかと思いますが、大体こんな感じだったかと。
LT祭のあと色々勉強して、振り返ってみると浅い内容だな~(笑)と思いますが。。。
色々試してみたいこともあるので、夏休みを使ってできればいいなと思ってます。
また、8月からはSACを導入するプロジェクトにアサインされるので楽しみです。