S/4HANA Cloud資格とってみた
この記事は SAP Advent Calendar 22日目の記事です。
昨日はかねてから交流のあるすみっこさん(@mahko2 )の記事でした。流石の ルーキー・オブ・ザ・イヤーです(笑)
さてタイトルの通り、「S/4HANA Cloud資格とってみた」という内容で記事を書かせていただきます。
■目次
1.そもそもS/4 HANA Cloudって?
2. S/4 HANA Cloudの資格とは
3.勉強方法とポイント
4.受験方法
5.最後に
1.そもそもS/4 HANA Cloudって?
一言で言ってしまえば、S/4のSaaS版というところでしょうか。
SaaSであるがゆえ、ユーザ独自の拡張はできませんが、様々なメリットがあります。
・SAPのBest Practicesがそのまま利用でき、短期間で導入できる
・サーバの導入、運用コストがかからない
・四半期毎に自動アップデートされるため、SP適用などの手間がかからない
※これはデメリットになる部分もありますが…
詳しくはSAP社公式サイトを御覧ください。
2. S/4 HANA Cloudの資格とは?
私が取得したのは下記です。
・ SAP Certified Application Associate: SAP S/4HANA Cloud - Finance Implementation (1808)
その他、Sales(SD)、Procurement(MM)などの資格がありますが、Financieは従来のFI+CO+FSCM相当らしく、推奨勉強時間も他のモジュールと比べ多めです。
また、 資格も四半期ごとにアップデートされ直近2バージョンまでが有効ということです。
(期限が切れる前にアセスメント?を受ければ資格が更新され、再度試験を受ける必要はないと聞いています。)
そもそもなぜ、 S/4 HANA Cloudの資格を取ることになったかというと、
SAPから S/4 HANA Cloudの販売ライセンスをもらうのに、
有資格者がいることが必須の条件ということです。
会社として今後、 S/4 HANA Cloudに力を入れたいということで、
たまたま?空き工数とやる気があった?会計コンサルということで、資格取得の対象者となりました。
3.勉強方法とポイント
勉強についてはSAP Learning Hubを利用することとなります。
大変だったのは、全コンテンツ英語ということです。(もちろん試験問題含め)
ちなみに私はTOEICのスコアは450程度でお世辞にも語学力は高いと言えないでしょう。
正直、膨大な量の英語のコンテンツでモチベーションを保ちつ続けることは大変、というより無理でした(笑)
それでもなぜ合格できたかというと以下の要因がおおきかったとおもいます。
ⅰ.出題の大部分がS4HANACloudの概要や導入理論
ⅱ.同時に受験する同僚
ⅲ.ECCと共通部分
ⅳ.普段から英語でNoteやSCNを読んでいた
ⅰ.出題の大部分がS4HANACloudの概要や導入理論
出題範囲は下記に記載があります。(Verは最新の1811)
出題の大部分がS4HANACloudの概要や導入理論となっており、Finance特有のものは3~40%程度です。また、Cut Score:53%(1808は57%と記憶しています。)です。
SalesやProcurementもほぼ同様の配分となっています。
極端な話、モジュールの知識がなくても、 S4HANACloudの概要や導入理論を理解していれば資格を取得することは可能です。
ⅱ.同時に受験する同僚
実はこれが一番大きかったと思うのですが、同時期に Sales、Procurementを受験する同僚がおり、
お互いに励まし合ったり、教え合ったりできたのが大きかったです。
一人でやっていたら絶対に心が折れていたと思います(笑)
ⅲ.ECCと共通部分
当たり前といえば当たり前ですがCloudになろうとECCと変わらない部分のほうが大きいかとおもいますので、今まで業務でECCの経験があれば普通に理解できるものがほとんどかと思います。(もちろん英語というハードルはありますが…)
ⅳ.普段から英語でNoteやSCNを読んでいた
わからないなりにもやはり英語の方が情報量が多いので普段から英語で検索して情報収集していたのであんまり抵抗感がなく学習をすることができました。
4.受験方法
SAP Certification Hubでの受講になります。
Examination Process | SAP Certification Hub
ライセンスを購入すると年6回(同一試験は3回まで)受験可能です。
ですので一通り学習が進んだらとりあえず受験する、という方がいいかもしれません。
基本的には前日までに予約すれば24時間いつでも受験可能です。
試験の前には身分証明が必要になるのでWebカメラで免許証などを提示する必要があります。
ここで試験官の人とも英語でコミュニケーションを取らなきゃいけないのが最大のハードルです(笑)
5.最後に
というわけで自分はなんとか(Score:61%)で合格することができました。
せっかく資格もとったのでHANACloudのPJに入れると嬉しいですが、もう少し先の話になりそうです。
なにか質問などありましたらblogやTwitter(@ZekkySC)にコメントください。
また、この記事を書いてあらためて、気づいたのですが自分の中では英語が高いハードルになってしまっています。
最新の技術動向をキャッチアップするためにも今後は英語力を向上させたいですね。
あと早速ですが、来月のblogのネタに悩んでいるので、こういう記事書いてくれ、というのがあれば教えてください(笑)